SANU CARAVAN

この夏、OVERVIEW COFFEE TRUCKは長野県茅野市の白樺湖での夏季ポップアップを前に、ショートトリップ<SANU CARAVAN>を行いました。
この旅では<SANU 2nd Home>が山中湖と八ヶ岳に構える拠点をつなぎ、OVERVIEW COFFEE TRUCKのポップアップ開催地である白樺湖を目指しました。富士山麓に位置する山中湖から旅がはじまり、長野県との県境となる八ヶ岳(山梨県北杜市)を経て、目的地の白樺湖へ。富士山、南アルプス、八ヶ岳に囲まれるかたちで起伏に富んだ地形を旅し、植生の変化を感じながら夏の白樺湖に向かいます。
<SANU 2nd Home>は、人と自然が共生する社会の実現を目指すライフスタイルブランドのSANU<サヌ>が現在、山梨県と長野県を中心に展開するセカンドホームのサブスクリプションサービスです。
山中湖、八ヶ岳を巡り、OVERVIEW COFFEE TRUCKが夏季ポップアップを開催する白樺湖を終着とする<SANU CARAVAN>の様子を振り返ります。

夏季ポップアップを行った白樺湖は標高約1400mに位置しています。夏は一日を通して過ごしやすい気温で、霧ヶ峰や蓼科山へのアクセスも良いことから、多くの人で賑わいます。
白樺湖畔に沿うように、SANU 2nd Homeのキャビンは並んでいます。実際に現地に訪れると、注意して見ないと気づかないほどにキャビンが自然に溶け込み、まさにブランドのコンセプトである「Live with nature. / 自然と共に生きる。」を体現しています。
白樺湖という土地の縁があって開催されたSANUの拠点を巡るツアー<SANU CARAVAN>ですが、SANUとOVERVIEW COFFEE TRUCKには知られざる関係性があります。
トラックのキッチンシェルで使用している杉材は、SANU CABINの建設過程で生じた廃材を利用しています。SANU CABINは、国産木材の活用、建築資材の再活用を可能にする「釘を使わない」工法、土壌への負荷を軽減する高床式建築など、旧来の観光開発・建築を抜本的に改革し、自然環境へ配慮した事業展開の実現を目指して設計されており、使用する木材は、持続可能な森づくりに取り組む東北・岩手県の釜石地方森林組合から樹齢50~80年程度の間伐材を調達しています。
SANUが構える拠点のうち、山中湖、八ヶ岳、白樺湖の3エリアを巡った夏の<SANU CARAVAN>ですが、ツアー中は各拠点でSANUメンバーを対象としたワークショップと、自然の中でカフェ営業を行いました。
ワークショップでは、OVERVIEW COFFEEが普段から取り扱っている3種類のコーヒーを飲み比べるティスティングセッションを行いました。<LATIN AMERICA>として提供しているホンジュラスのCOMSA、<AFRICA>として提供しているエチオピアのHALO BERITI*、<EARTHRISE>として提供しているペルーのAPROCASSIを、産地情報や焙煎についての解説を交えて、参加者の方々と一緒に淹れたてのコーヒーを味わいました。
標高が高い八ヶ岳エリアは、夏でも朝から過ごしやすく、空気は軽やかで、温かいコーヒーがいっそう美味しく感じます。産地の異なるコーヒーを同時に飲み比べることで、味わいの違いや、好みのバランスを理解することができます。軽やかなエチオピアのコーヒーが好みの方がいれば、まろやかな甘さのあるホンジュラスが好みの方もいて、コーヒーがもつ風味の多様性を改めて感じました。
「酸味が苦手」という声を耳にすることがあります。スペシャルティコーヒーでは、テロワールを表現する方法としてライトローストを採用する傾向があります。それは、コーヒーが本来持つ風味の複雑さを、酸質や甘さ、透明感のバランスとして表現するためです。果実に例えられる風味に対し、「すっぱい」という印象を持っていた方に、味わいの背景を説明することで、心地よいものとして受け入れていただけることがよくあります。ティスティングセッションを通じてコーヒーへの愛着が深まる瞬間を共にすることは嬉しいものです。
コーヒーを飲むロケーション、その地にある水、出会う人、手に取るコーヒー。コーヒートラックだからこそ生むことができる偶然性を感じる旅となりました。
*HALO BERITIの販売は終了し、2022年に収穫されたエチオピアのARICHAを提供しています。
白樺湖での夏季ポップアップは9月で終えて、10月から11月にかけては信州エリアでのイベント出店のほかに、この秋メインとなるツアーを企画しています。
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