Meet Keisuke Masuda

Meet Keisuke Masuda

OVERVIEW COFFEE JAPANのメンバーを紹介する企画

第一弾は日本の代表で、ブランドディレクションから焙煎・クオリティコントロールまでを担う増田啓輔です。現在、焙煎所がある瀬戸田を拠点に、コーヒーを中心とした生活を送りながら、季節に合わせてサーフィンやスノーボードを楽しんでいます。

イベントでコーヒーを淹れる機会も多く、見かけたら声をかけてください。

 

About Keisuke Masuda

こんにちは。Overview Coffee(以下OVC)の増田啓輔です。

OVCでは日本の代表を務め、日本国内でのブランドディレクションから、コーヒーのクオリティコントロールまで、全セクションを統括しています。もちろん瀬戸田の焙煎所は立ち上げ段階から携わり、現在も毎週の焙煎や、素材の選定を担当しています。

小さい頃から親の影響もあり横乗り(サーフィン、スケート、スノーボード)をしていてコーヒーに熱中することになったきっかけも、良く変わる自然状況に対応する横乗りとの共通点を見つけたことでした。横乗りと最近では釣りや型染めと趣味が増えていって休みの日をどう過ごすかが大変です。



これまでのキャリアと好みのコーヒー

自分にとってコーヒーの面白さは色々ありますが、抽出という観点から話すと焙煎日から抽出する日までのエイジング状況や、その日の気候やマシンの状態と変わる要素を、培ってきた経験と味覚でそれに対応していくといった点です。それを見つけた10代から気づけばコーヒーに携わって10年以上が経ちました。オーガニックのコーヒー農園での経験、焙煎所でのアシスタント、カフェでのバリスタ、コーヒーショップ立ち上げの仕事など、結構多くのセクションを経験してきたのかもしれません。

コーヒーを好きになった魅力のもう一つが、コーヒーは割とみんなの身近にある存在で、日々の暮らしを豊かにしてくれるかもしれないという点で、朝の始まりの一杯やカフェでもミーティングでも、日常生活の中にはいつもコーヒーがあるように感じます。特別な一杯より何気なく飲めるコーヒーが好きです。

OVCが取り扱っているコーヒーの中では、〈LATIN AMERICA〉のホンデュラス COMSA が生産するコーヒーが好きです。COMSAが生産するコーヒーには様々な品種が入っていることもあり、ブレンドのようにカップ毎に微妙な変化があるので、毎日淹れて飲むのが楽しみです。

 

 

アウトドアフィールド、環境問題との関わり

自然がフィールドの自分にとって、気候変動はどんどん迫ってきていている実感があります。夏に台風が太平洋沿岸を通って良い波を届けずに、日本列島を通過して災害をもたらすことが増えてきたり、冬の積雪量が減って雪山で遊べるシーズンが短くなってきて、自身の日常生活や、OVCでの活動を通じて、何が出来るだろうと考えています。

一気に解決できるものではないので、環境負荷低減に対して日々の生活の中で色々と試してはいます。全て紹介するとキリが無いので二つほど挙げると、数年前から始めて面白みを感じているのはコンポストで、与えるエサ(生ゴミ)でコンポストの具合が変わるので変化を楽しんでいます。できた堆肥でハーブを育ててそれが収穫できた時も嬉しさを感じます。OVCが今後店舗を作って行く時には必ずコンポストを設けたいとも思ってます。また、車で出かける時は携帯サイズの浄水器を持っていくので、ペットボトルの水を買わなくなりました。行く先で水を汲んで、そのまま飲んだりコーヒー淹れたりと、その地の味を楽しめるのも良かった点です。



これからの取り組み

OVCのユニークな点は今あるサスティナブルなスペシャルティコーヒーのままでなく、リジェネラティブ・オーガニックに切り替えて未来にも美味しいコーヒーを残すことを重視しているところです。

この動きを率先し、周りのコーヒーロースターさんも巻き込んでいくことがここからの目標です。もう一つは、環境負荷低減だけでなく、自然環境が再生していく取り組みも更に追求していきたいです。

まだまだOVCのメンバー数は少ないですが、この先店舗を出し、もっと活動を加速させて行きたいので、メンバーはいつでも募集してます。コーヒー未経験でも、OVCを通じてやりたいことがある方や、興味がある方は是非連絡をください。まずはお話ししましょう。



プロフィール

増田啓輔(ますだ けいすけ)

2010年よりコーヒー事業に携わる。有名コーヒーチェーンにてキャリアを開始し、当時最年少店舗責任者を担う。その後、渡豪し、オーガニックコーヒー農園にてコーヒー豆の栽培方法を学ぶとともに、焙煎補助から抽出に至るまでの過程を習得。日本帰国後は、都内を中心に複数のコーヒーにこだわるカフェ店舗の監修や立上げに携わった経験を有する。

Text : Keisuke Masuda
Photo : Kazuyoshi Sasao, Max Houtzager