Worn Wear Surf Tour
長野県茅野市の白樺湖で夏季ポップアップを終えたOVERVIEW COFFEE TRUCKが、この秋は太平洋沿いのサーフスポットを巡る旅に出ます。主催はパタゴニアが提供する衣類のリペアサービス<Worn Wear>です。<Worn Wear Surf Tour>にOVERVIEW COFFEE TRUCKが帯同し、パタゴニアストアとフィールド会場でカフェ営業を行います。
<Worn Wear>は着ることについてのストーリーを祝い、アウトドアをはじめとした衣類を長く使うために、修理不能になったパタゴニア製品を簡単にリサイクルするための方法を提供するプログラムです。『新品よりもずっといい』をコンセプトに、ウェアを長く使うことで地球の資源の節約と、製品に愛着を持って使うことの大切さを届けています。
今回のツアーは太平洋沿いのサーフポイントを経由し、10日間で6拠点(4箇所のパタゴニアストアと、2箇所のフィールド会場)に滞在し、ローカルのサーフコミュニティにリペアを通して地球資源の節約を推進し、海で遊び続ける喜びを分かち合うことを目的としています。OVERVIEW COFFEE TRUCKはツアー2拠点目の愛知県・伊良湖から、終着地のパタゴニア鎌倉ストアまで帯同し、各拠点でコーヒーを提供します。
Photo: ©Patagonia
パタゴニアとOVERVIEW COFFEEの関連性
OVERVIEW COFFEEは2020年に、ポートランドで発足したスペシャルティコーヒーロースターです。日本での展開は2021年から、尾道市瀬戸田を拠点に焙煎をしています。コーヒーの栽培方法を見つめなおし、土壌の再生と気候変動問題の解決へ寄与することをミッションとし、地球温暖化の抑制に対して最も効果的と言われるリジェネラティブ・オーガニック農法を推進しています。
また、エネルギー効率が高く環境負荷の低い焙煎機の導入、生分解性素材を使用し堆肥化可能なパッケージへの切り替えを行ったほか、コーヒーカスのアップサイクルシステムを整えています。今後はOVERVIEW COFFEE JAPANの活動で生じるCO2排出をオフセットし、100%カーボンニュートラルを目指します。
異業種でありながら、環境負荷低減を推進するブランドとして本ツアーへの帯同することが決まりましたが、環境の改善に熱心という点の他に、OVERVIEW COFFEEはパタゴニアと3つの接点があります。
01:リジェネラティブ・オーガニック農法
従来の慣行農法に比べ、大気からより多くの炭素を隔離し、健康な土壌の構築を促進する<リジェネラティブ・オーガニック農法>。地球温暖化の抑制に効果があるとされるほか、動物福祉の尊重と生産者の生活向上も重要視しています。パタゴニアは食の観点から地球環境の改善にアプローチする<Patagonia Provisions>を立ち上げ、リジェネラティブ・オーガニック農法の推進と、同農法の制度確立をリードしています。OVERVIEW COFFEEは地球上で最も消費される農作物のひとつである、コーヒーを切り口にリジェネラティブ・オーガニック農法の推進と、美味しさの両立を目指しています。
02:Alex Yoder(アレックス・ヨーダー)
OVERVIEW COFFEEの創設者であり、プロスノーボーダーとして活動するAlex Yoderはパタゴニアのスノーボードアンバサダーという顔を持ちます。18歳の時に訪れたアラスカのビッグマウンテンに魅了されて以来、バックカントリーを中心に活動の幅を広げ、現在は環境保護活動に情熱を注いでいます。
03:Jay Nelson(ジェイ・ネルソン)
サンフランシスコ在住のアーティストであるJay Nelsonは、木材とマシンを融合させたキャンピングカーをはじめ、自転車、ボード、ツリーハウスなどの作品を制作しています。Worn Wearのリペアトラック<つぎはぎ>と、OVERVIEW COFFEE TRUCKのデザインは共にJay Nelsonによるものです。今回のツアー帯同も、Jayがきっかけとなり実現しました。
Photo: ©Patagonia
循環性(サーキュラリティ)の高いツアー運営
本ツアーは、ゼロ(レス)・ウェイストを目標とし、循環性の高いツアー運営と、ツアー終了後に効果の検証と報告をします。ゴミを減らし、再利用を推進する<リデュース・リユース・リサイクル>に対し、<サーキュラリティ>は設計段階から捨てるというフェーズをなくし、製造・使用・再利用を循環型で運用するモデルです。事前に環境アセスメントを行い、環境や地域コミュニティに配慮した循環性の高いツアー運営を目指します。
OVERVIEW COFFEEでは、下記の4項目においてサーキュラリティを実践し、ツアー終了後に効果の報告をします。
01:移動におけるカーボンオフセットの実施
OVERVIEW COFFEE TRUCKが本ツアーの移動時に排出するCO2は、ツアー終了後にカーボンオフセットします。
02:マイボトルの推進と、テイクアウトカップ削減率の報告
リユース可能なカップでの提供と、マイボトル持参を推進します。ツアー中の使い捨てカップ、リッド、ストローの削減率は終了後に報告します。
03:循環型テイクアウトカップの導入
使い捨てのカップを廃止し、循環型のテイクアウトカップを導入します。食品廃材から生まれ、使用後は堆肥化し、完全循環型のカップを利用します。
04:コーヒーカスのアップサイクル
fabula株式会社と提携し、抽出時に生じるコーヒーカスとペーパーフィルターはプロダクトへとアップサイクルします。
サーフコミュニティに対してコーヒーを通して、日常で実践できる環境負荷低減の方法を提案し、循環を楽しむコーヒーカルチャーの醸成につなげます。気候変動によりアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地は、2050年までに現在の50%まで縮小されるという報告があります。『コーヒーの2050年問題』を解決するにはサステナビリティの追求では不十分で、リジェネラティブな体制への移行が必須です。OVERVIEW COFFEEは生産国と消費国の両面から再生を促し、気候変動問題の解決へ寄与します。
Photo: Max Houtzager
Worn Wear Surf Tour - 概要とスケジュール
開催期間:2022年10月26日 - 11月6日
開催場所:大阪府、愛知県、静岡県、千葉県、東京都、神奈川県
今回のWorn Wear Surf Tourは、パタゴニアサーフ大阪からはじまり、太平洋沿いのサーフポイントを経由し、パタゴニア鎌倉ストアを終着とする10日間のツアーです。パタゴニアが拠点をもつ大阪・千葉・東京・鎌倉ストアの他、地域コミュニティと連動したフィールド会場として、愛知県のサーフポイントとして有名な伊良湖で営業するディエズカフェ(愛知県田原市)、海水浴場としても人気で静岡県の静波海岸に位置するジャックオーシャンスポーツ(静岡県牧之原市)に滞在し、ローカルファーマーズマーケットを同時開催します。
パタゴニアのWorn Wearでは、リペアトラック<つぎはぎ>によるリペアサービスとセルフリペア体験を提供します。パタゴニアの修理スタッフがウェットスーツ、ボードショーツ、ラッシュガード等のウェアを、ブランド問わず無料で修理します。
OVERVIEW COFFEEはツアー全6拠点のうち、大阪を除く5拠点でカフェ営業を行います。コーヒーの提供の他には、広島県尾道市の自社ロースターで焙煎した新鮮なコーヒー豆や、<Patagonia Provisions>が手掛け、多年生穀物「カーンザ」を原料としたリジェネラティブなクラフトビール、食の観点から多様性と環境負荷低減を推進するプラントベースのベイクショップ<ovgo B.A.K.E.R>の焼き菓子等を販売します。
ツアースケジュール
10/26(水)・ 27(木) 12:00 - 18:00
パタゴニア・サーフ大阪ストア
大阪府大阪市北区中之島5丁目3−56 中之島バンクス EAST棟
*OVERVIEW COFFEE TRUCK不在
10/29(土) 10:00 - 16:00
伊良湖・ディエズカフェ
愛知県田原市赤羽根町天神95番地7
10/30(日) 10:00 - 16:00
静岡・ジャックオーシャンスポーツ
静岡県牧之原市2308−4
11/2(水)・11/3(木・祝) 10:00 - 16:00
パタゴニア・サーフ千葉ストア
千葉県長生郡一宮町東浪見7404
11/5(土) 12:00 - 18:00
パタゴニア・サーフ東京ストア
東京都渋谷区神宮前3丁目18−24 ジム・アベニュー 1階
11/6(日) 10:00 - 16:00
パタゴニア・鎌倉ストア
神奈川県鎌倉市小町1丁目13−12
ツアー当日の営業状況はOVERVIEW COFFEE TRUCK インスタグラム 公式アカウントでご確認ください。ローカルのサーフコミュニティや、各エリアのコーヒー愛飲家の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。