DECAF & HALF CAF 販売開始

DECAF & HALF CAF 販売開始

春先から欠品していたデカフェがようやく瀬戸田に到着し、今週から販売を開始しました。今回はオレンジ色のパッケージ<LATIN AMERICA>でお馴染みの産地、ホンジュラスのCOMSAをデカフェにしています。<DECAF>と同時に、通常のコーヒーとデカフェを50%ずつブレンドした<HALF CAF>もリリースしました。今回は、デカフェの特徴やカフェインを除去するプロセスと、リリースするコーヒーのキャラクターをご紹介します。

 

安全で、美味しいデカフェ

カフェインには交感神経を高める作用があり、血流の循環促進や疲労感の軽減、集中力を高めるなどの効果があります。また、適切に摂取すれば癌を抑え死亡リスクが減少するという科学的データも確認されています。何より、カフェインの効能も含めてリラックスするためにコーヒーを飲む方は多いと思います。

その反面、個人差はあるもののカフェインにより緊張感が高まり、夜眠れなくなる、めまいや心拍数の増加などの興奮を避けたい方もいます。また、妊娠時はカフェインの分解に時間がかかるため、摂取したカフェインが体内に長く留まります。結果、胎盤を通過したカフェインが胎児に影響を与える心配があります。2001年に世界保健機関(WHO)はカフェインによる胎児への影響は確定していないとしつつも、コーヒーの摂取は一日あたり3〜4杯(400mg)にするように呼びかけています。ゼロにする必要はないものの、なるべく摂取を避けたい時期であることには間違いありません。また、高血圧やスポーツなどを理由にカフェインの摂取を控えている方も一定数いるはずです。そんな時に<DECAF>や<HALF CAF>はコーヒーとしての味わいはそのままに、カフェインの摂取を控えることができるのでおすすめです。

カフェイン除去の技術は偶然の発見からはじまりました。ドイツのコーヒー商人が輸送していた生豆が事故で海水に浸かった際に、破棄せずに試しに焙煎したところ香味はそれほど抜けずにカフェインだけが抜けていることを発見しました。当時、コーヒーの苦味はカフェインに由来するという認識があった中で、カフェインレスが登場したことにより、苦味成分は焙煎や抽出などの方が影響が大きいことが明らかになりました。

安全で、風味を損ねないままにカフェインを除去する方法も進んでいます。今回は「マウンテンウォータープロセス」という方法でカフェインを除去しています。メキシコのDESCAMEX社による独自の製法で、有害な薬品は使用せずにカフェインを除去しています。まず、生豆の状態で水槽に浸し、成分を抽出しやすい状態を作ります。その後、カフェインのみを抽出するために、飽和水溶液に移し加圧・加熱します。この工程によって風味は保ったまま、カフェインだけが除去されます。最後に、温風で乾燥させて処理工程が完了します。

comsa

 

先の通り、今回はホンジュラスのCOMSAをマウンテンウォータープロセスでデカフェにしています。過去の記事でも紹介しましたが、COMSAはラ・パス県のマルカラエリアに位置する組織で、小規模生産者の発展を目的に立ち上がりました。土壌と水の保全に注力するほか、教育機会の改善や社会的責任をはたす活動にも熱心です。COMSAのメンバーはリジェネラティブ・オーガニック農法を実践し、環境の保全と生産性の向上を両立させています。


DECAF - COMSA

生産国:ホンジュラス
エリア:Marcala, La Paz
生産者:Café Orgánico Marcala (COMSA)
品種:Bourbon, Catuai, Caturra, Lempira,Ihcafe 90, Pacas, and Typica
精製方法:Washed
デカフェ処理:Mountain Water Process Decaffeination
標高:1200 - 1700m
認証:USDAオーガニック、フェアトレード

◻︎コーラやカラメルのような甘さ
◻︎ウォルナッツのような風味